ソーシャルレンディングのリスクは?株とどちらがリスクが高い?
ソーシャルレンディングのリスクは?5つのリスクをご紹介
ソーシャルレンディングのリスクをご紹介します。5つありますので、それぞれについて解説していきます。
貸出先の返済不能リスク
ソーシャルレンディングは資金を企業や団体、個人などに貸し出します。
利息を付けて返してもらうわけですが、思ったように業績を挙げられない場合などは、返済できないことがあります。多額の負債を抱えて倒産、というリスクもあります。
基本的に貸出先から返済がない場合は、資金は戻ってきません。
そうならないようにソーシャルレンディング業者はしっかり審査をしていますし、取り立ても厳しく行います。
貸し倒れなんかが起きた日には、そのソーシャルレンディング業者の信用もガタ落ちですから。
業者の倒産リスク
ソーシャルレンディングを仲介している業者が倒れるリスクもあります。
ソーシャルレンディング業者は、今増加の一途です。業者が増えると、競争が激しくなります。
競争が激しくなると無理に高金利の案件を募集する業者も出てくるでしょう。
利益を削っていくことになると、そのうち立ち行かなくなる可能性も。
もしソーシャルレンディング業者が倒産した場合は、資産が戻ってくる確率はほとんどゼロと言っていいでしょう。
銀行預金のようにペイオフなどの補償制度もありません。
為替変動リスク
ソーシャルレンディング案件によっては為替変動リスクもあります。
例えばドル建ての案件に投資した場合、投資したときが1ドル100円、返済のときが1ドル90円なら、10%の目減りとなるわけです。
10%以上の利息の案件でなければマイナス収支となります。逆に1ドル110円などの円安に動けば、利息+10%のボーナスがもらえるわけですが。
1つの大きなリスクと言えます。
流動性リスク
ソーシャルレンディング案件は基本的に返済されるまで解約はできません。
解約ができないので、急に資金が必要になっても資金を引き出すことができないんです。
元本割れリスク
投資した資金が元本割れになるリスクがあります。
貸し出した業者が倒産するなどして、貸し出した資金の50%しか回収できなかった場合。
投資家に返金されるのも投資資金の50%となります。貸し出した元本が保証されるわけではありません。
ソーシャルレンディングでリスク管理をする方法
ソーシャルレンディングでリスク管理をする方法をご紹介します。上ではソーシャルレンディングの5つのリスクについてご紹介しました。
その5つのリスクを回避するための方法をご紹介します。
貸出先の返済不能リスク
貸出先が返済不能になるリスクを回避する方法は3つ。
担保付きの案件を選ぶ
不動産案件などに見られますが、担保付きの案件を選ぶのはおすすめです。もし返済が滞っても担保があるので資産がゼロになるということがありません。
同じようなテーマの案件を選ばない
例えば、複数の業者で太陽光発電システムへの投資案件があった場合、どちらも投資先が同じ業者の場合があります。
ソーシャルレンディング業者を分けていても融資先が同じだとリスクは高いまま。
同じテーマの案件を選ばないことでリスク軽減できます。
1案件に資産を集中しない
案件1つに資産を集中しないこともリスク回避です。
案件を分けることで、1つの案件がだめになっても全資産がなくなることを防げます。資産があれば投資はできますから、すべての資産を失うことは避けましょう。
業者の倒産リスク
業者の倒産リスクを避けるには、2つの方法があります。
経営母体が大きな業者を選ぶ
経営母体が大きな業者を選ぶのは基本中の基本です。「ソーシャルレンディングは儲かるらしい」ということになると、よく分からない業者が参入してきます。
そういう業者はリスクが高い。なので、上場企業などが運営している業者を選ぶのがリスク回避につながります。
業者をいくつも使う
複数の業者に分散して投資をするのも大事です。
どんな有名大企業でも、不祥事などで一気に経営が苦しくなることもあります。だからこそ業者は分散したほうがいいです。
業者を分けることで、どこかの業者が倒産しても資産がすべてなくなることは防げます。
為替変動リスク
為替変動リスクを回避する方法は1つだけです。
それは外貨建案件には手を出さないということです。それしか方法がありません。
為替変動リスクは、為替変動によってはプラスになる要素もあります。為替の分析ができるなら参入する価値は十分にあります。
流動性リスク
流動性リスクを避ける方法は1つあります。それは多く資産を入れすぎないことです。投資するときにその資金は「もうなくなった」ものと思って投資しましょう。
過剰に投資に回さないのは大事です。利息が入ると、つい気分が良くなって上乗せしがちです。そこはグッと我慢です。資金を増やすにしても、少しずつにしましょう。
元本割れリスク
元本割れリスクを避ける方法は、案件についての説明を良く読むくらいしか対策はありません。
案件をよく読んで、「大丈夫そう」と確信が持てた時点で投資をする。それだけです。
元本割れしても損失を最小限にするには上に書いた「貸出先の返済不能リスク」の対策を参考にしてみてください!
ソーシャルレンディングと株でリスクが高いのはどっち?
ソーシャルレンディングと株式投資、どちらもそれぞれにリスクがありますが、どっちがハイリスクでしょうか。
やはり、ハイリスクなのは株式投資と言えるでしょう。
株式投資は銘柄選定から何から何まで自分でしないといけません。チャートや分析のための指標はありますが、それでも予期できない事態がいつでも起こりえます。
だからこそしっかり取れたときは利益(リターン)も大きくなります。
逆にソーシャルレンディングはリターンが少なめ。逆にリスクも少なめとなります。
ソーシャルレンディングは投資に手間もあまりかかりませんし、リスクも少なめ。楽に徐々に資産を増やしていくのにいい投資先ですね。